文部科学省の「大学・大学院における教員養成推進プログラム」に採択
玉川大学長 小原芳明
文部科学省が日本全国どこの大学にも、一律に経済的支援をするという時代は終わりました。これからは優れた研究や教育実践をしている大学に対して、特別の支援を行うようになってきています。この教員養成推進プログラムは、社会が要望する資質の高い教員を養成するための教育内容・方法に関する開発や充実を目指す特色ある優れた教育プロジェクトに対し、重点的な財政支援を行おうとするもので、2005(平成17)年度より教員養成機関を有している大学・大学院に対し、文部科学省が公募を始めました。
今回は、全国の国公私立大学より合計101件の申請があり、その中から、共同申請で2件、単独申請で34件が採択されました。本学は、共同で1件、単独で1件を申請しましたが、幸いなことに2件とも採択になりました。
共同申請で採択されたプロジェクト名は「広域大学間連携による高度な教員研修の構築」です。筑波大学、宮城教育大学、茨城大学、千葉大学、東京学芸大学、大阪教育大学の六国立大学と、私立の玉川大学が広域コンソーシアムを形成し、小中学校が直面している教育の今日的課題を解決すべく現職教員向けの研修(連携講座)を実施するものです。
本学教育学部が単独に申請して採択されたプロジェクト名は「実践的指導力を育てる体験学習プロジェクト-地域連携プロジェクトの検証と研究-」です。このプロジェクトは、現在教育学部で実践しているものを今一度検証し、さらなる充実を求めようとするものです。
周知のように、今日、教員には教科等の専門知識のみでなく、実践的指導力が強く問われています。しかも教員養成に携わる大学には、卒業生の実力を確実に保証することが求められています。本プロジェクトの期間は2年間ですが、その後も継続的に評価・改善を図りながら、教育学部における教員養成をさらに充実させていきます。
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