談話会報告

第24回 談話会 (2007年6月25日/第1回 若手の会談話会)

社会的文脈において他者の心を読む

福井 裕輝 氏(国立精神神経センター)

相手の手を読みながら人と人がせめぎ合い、社会的駆け引きを要する文脈における意思決定時の脳機能を調べるために、ゲーム理論を応用して作成した課題を用いて機能的MRIの実験を行った。それらの結果の報告に加え、心の理論について進化心理学的に若干の考察を加える。


社会的文脈に応じた意思決定の調整機構と
その障害のモデル化

高橋 英之 氏(北海道大学)

ある対象とインタラクションを行う際に、その対象に心的な属性を付与するかどうかで、その対象に対する理解や働きかけ方が変化する。発表者は自閉症の人々はこのようなメカニズムがうまく機能していないために、対人インタラクションにおいて問題を生じさせてしまうのではないかという仮説を立て行動実験でその検証を行った。本発表では、この行動実験の結果を紹介するとともに、この実験の結果を説明可能なモデルとそのシミュレーションの結果について紹介する。そしてストレスコントロールという観点から、対人インタラクションをうまく行うための脳のメカニズムについて考察する。

日時 2007年6月25日(月)17:00〜20:00
場所 工学部2階第2会議室

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