現在、環境問題やグローバル化の進展、さらに急激な不況によるビジネスの縮減などに対する企業マネジメントの迅速な課題対応が求められている。われわれは、その課題対応のひとつとしてのイノベーションは、「技術革新」として狭く捉えるのでなく、「新たな組み合わせ」による変革として捉え、企業継続の危機的状況における今こそ求められる解決策のひとつであると考える。このようなイノベーションについて、組織(企業・組織(NPO・行政・教育・医療など)のあり方や人のあり方、情報の認識や取扱のあり方という視点からの研究に取り組むことが大切であると考える。当部会の目的は、組織が変革を続けていくためのイノベーションの新たなあり方を組織活動、人および情報の視点から研究することにより、実社会に活かしていくための指針を探求することであり、この目的は現在の危機的状況における一時的なものだけでなく普遍的な課題でもあると捉えている。
経営情報学会「組織・人・情報とイノベーション研究部会
主査:伊東俊彦(東北大学)
幹事:奧村経世(専修大学)
会計:中島 信(日立電線)運営委員 |