Guest Speaker

2005年春学期に開講している「総合英語2A」と「総合英語3」に、アメリカ人のジェニファー先生にいらしていただきました。ジェニファー先生は、アメリカで働く女性に焦点をあてた研究をされていました。特に、結婚前の同棲生活が離婚に何か影響を与えているのかや女性が働くことによって家族にどのような影響があるかなどについて調査された経験をお持ちです。

当日の内容

Cultural DifferenceとHigh school life & College life in the USに焦点をあててお話いただきました。アメリカの高校生は、約6〜7時間学校で過ごし、授業以外の活動としてstudent councilやクラブ、音楽などがあります。外国語の授業は、高校に入るまでありません。日本では信じられないかもしれませんが、車社会のアメリカでは16歳になる車の免許が取れます。多くの高校生は車の免許を取ります。1年に2〜5回、フットボールゲームの後などにはダンス・パーティもあります。ほとんどの生徒は、コンピューターのスキルはあり、私立学校は高いレベルのwritingやcritical statementを要求するAP(Advanced Placement) Classを設置しているところもあります。AP Classは、大学の単位に換算してもらえるものもある、レベルの高い授業で、そのような授業を受けられるのは、成績の優秀な生徒に限られてきます。でも、高校に進学するのにテストはありません。でも、大学に進学するためにはSAT(Socratic Achievement Test)を受けなくてはなりませんが、日本のように何年も受験勉強をするわけでもありません。多くの人は約4ヶ月くらいのテスト勉強をしていると思います。

大学には、30〜50%の人が進学しますが、23%の人達は大学を卒業できずにドロップアウトしています。カリフォルニアの大学教育については、1960〜70年代が最も質が高かったと言われています。州立の4年生大学には、約35000〜45000人の学生がいます。コミュニティ・カレッジには約40000人の学生がいます。多くの4年生大学に進学した学生は、はじめの1〜2年は寮生活をします。3年〜4年になると仲間とアパートや一軒家を借りて学生生活を送ります。

アメリカでは、年収が18000ドル以下の家庭を貧困層としていますが、多くの高校卒業者はこの貧困層出身の者も多いのです。大学側が資金面のサポートをする"work & study program"や軍の奨学金制度などを利用する人もいます。最近では、non-traditional studentが増えたことから、ドロップアウト率も増えています。今や、5年かけて卒業する人も少なくありません。従って、大学でのテストについても学生のバックグラウンドを考慮にいれるべきという議論もあり、Multiple choice testなどについて賛否両論あります。