2011年の「異文化理解と教育」では、アフリカ、ブルキナファソの学校に「日本の学校で使っていた机と椅子を
送る」プロジェクトのコーディネートをされた岡崎先生をお招きしました。日本では、まだ使える机や椅子が色々な事情で大量に廃棄処分になりますが、そのよ
うな机や椅子を必要としているアフリカの学校に送るために、ブルキナファソ大使館や民間企業と何度も交渉を重ねられ、見事にプロジェクトを実現されまし
た。このような支援は、得てして莫大な輸送料のために断念せざるおえないケースが少なくありませんが、岡崎さんの情熱に多くの方々が心を動かされ、民間企
業が輸送費を全面的に負担してくださることになりました
。更に、経済的な負担だけでなく、子供達にきちんと机と椅子が届けられて
いく様子を日本を出発する船の貨物の様子から、現地の港に到着した時の様子まで、デジカメの画像で経過を確認できるように手配をしてくださったそうです。
そのような、企業の協力もあって、子供達の思いと一緒に机と椅子が無事、ブルキナファソの学校に届けられました。
当日は、現地の民芸品などを見せていただきながら、ブ
ルキナファソの文化についても五感を通して学ぶことができま
した。岡崎先生が、このプロジェクトに出逢うまでのお話をはじめ、自分達の机や椅子を気持ち良く使
えるように児童達が一生懸命に磨いたこと、子供達が自主的に考え、行動していくまでの成長など、多
岐にわたってご報告くださいました。岡崎先生のの提案で、このプロジェクトに賛同した人達のシンボ
ルについて相談されたところ、ブルキナファソ大使夫人は「ブルキナファソと日本の国旗を交差させて両国が手を携えるイメージ」、校長先生は「国旗プラス子
ども達が中心の学園のイメージ」とおっしゃったそうです。このお2人のアイディアを融合させたデザインを学園内で公募したところ、多くの応募があり上記の
写真)、応募の中から選ばれた子どものデザインでバッチがつくられました。このプロジェクトにご協力してくださった方々をはじめ、様々な形でご尽力くだ
さった人達の記念となるよう、想いを同じくする人々に対して、このバッチが贈られたそうです。
民間から大使
となられた日本のブルキナファソ大使、杉山大使の献身的なご協力についてのお話では、参加者全員が感動しました。日々ご多忙なご公務の中、ご自身の睡眠時
間を削られ、100通にも及ぶ子供達のメッセージを、全てご自身でフランス語に訳され、寄贈式に間に合うようにご持参くださったそうです。こ
のようなお話を伺い、支援するということはどういうことなのか、奉仕するということがどういうことなのかについて考える機会をいただき
ました。
杉山大使がブルキナファソについての情報を発信されているサイトを以下にリンク致しますので、ぜひ、ブルキナファソという国について学んでください。「現
地の子ども達に夢を与えたい」と、日本のこいのぼりを贈りたいという大使のアイディアに賛同いただける方は、賛同ボタンをクリックするだけで、賛同の意志
を表明できます。
新聞記事(日本海新聞2011年9月30日、商
船三井提供)
新聞記事(日本海新聞2011年10月3日、商船三井提供)
杉山大使の情報発信
サイト「しらすますケン」
「現地の子ども達に夢を与えたい」と、日本のこいのぼりを贈りたいという大使のアイディアに賛同いただける方は、賛同ボタンをクリックするだけで、賛同の
意志を表明できます。5月5日にちなんで、555人の方が賛同されるとサイトを運営している団体から、555回クリックで1セットのこいのぼりが贈られる
そうです。ぜひ、ご協力ください。
↑杉山大使から副市長に贈られる机と椅子
(2011年6月20
日ブルキナファソ大使館提供)
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↑贈られた机と椅子に
座るるブルキナファソの子供達
(2011年6
月ブルキナファソ大使館提供)
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当日の写真
岡崎先生、お忙しい中、貴重なお話をいただき、ありがとうございました。