総合演習:模擬授業


授業案は、まず子供達の設定から想定します。どんな地域のどんな環境で育った子供達なのか、クラスの子供達はどん な文化的背景を持っているのか、その子供達はどんな発達段階にいるのか、どんな課題をクラスとして(あるいは個別に)持っているのか、特別な配慮や支援が 必要な子供はいるのか、できるだけ具体的に設定することで(実在する学校をモデルにしても構いません)、より子供達の実態をリアルに把握できます。子供達 の現実があって、そこに教師の問題意識が重なるところに「授業目的」が見えてきます。そして、授業目的を遂行するために、子供達がどんなことを達成してい くのかを「子供達の達成目標」として具体的に設定していきます。多くのグループが一番苦労したところは、授業目的を果たすことのできる達成目標を具体的に あげていくところです。以下は、まだまだ改善の余地がありますが、教育学部の学生が初めて「総合的な学習の時間」の授業案を作成し、授業案に基づいて模擬 授業を行った時の様子です。何度も添削され、修正を重ねてしあげましたが、模擬授業をしてみると、頭で考えていたことと実際の動作時間の違い、想定とは異 なる反応、異なった状況(天候や機材の不具合など)や反応が起きた時のバックアップ・プランの必要性など、実際にやってみて学ぶことも多かったと思いま す。今回の学習をもとに、更に磨きをかけた授業を創れるように、色々なことにアンテナをはり、様々な人やものを観察し、自分の問題意識や教育観を見つめ直 してみてください。

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秋学期