主な目次
はしがき
序章 日本の大学教授職――過去と現在 有本 章
はじめに/1 研究の視点/2 社会変化と大学変革―社会との関係/3 社会変化と大学改革―政府との関係/4 大学との関係/5 学問分野との関係/6 大学教授職の変化/7 調査の方法/まとめ
第I部 環境変化
1章 高等教育政策と大学教授職の変貌 加野 芳正
はじめに/1 「教育革命」の流れ/2 「教育革命」の大道具/3 任期制の導入/4 GPの誕生と拡大/おわりに
2章 流動性 山野井 敦徳
はじめに/1 流動性の概念と関連研究の展開/2流動性の分析枠組みと調整次元/3 構造改革期における流動性の検証/まとめ
3章 大学ファンディング 阿曽沼 明裕
はじめに/1 機関補助と個別補助/2 1992年以前/3 1990年代/4 2000年代/5 私立大学を巡る状況/6 カーネギー調査に見る競争的資金拡大の影響/まとめ
4章 学生観――大衆化への対応 小方 直幸
はじめに/1 高等教育の適正規模/2 学力・能力・学習態度観/3 授業観/まとめ
5章 ジェンダー・バイアス――女性教員の何が変化したのか 木本 尚美
はじめに/1 教員のプロフィール/2 教員の役割/3 大学という職場/まとめ
第II部 大学組織と生活
6章 管理運営 藤村 正司
1 潜在化していた問題/2 教員からみた管理運営の現実/3 仕事満足度と離職性行/4 管理された大学
7章 研究費の配分 浦田 広朗
はじめに/1 大学の研究費の特徴と大学間での配分/2 研究費の変化の中での大学教授職/まとめ
8章 労働条件 南部 広孝
はじめに/1 経済的・物的条件/2 教育研究の環境/3 仕事の満足度/まとめ
9章 生活時間 長谷川 祐介
はじめに/1 本章で用いる分析データ/2 仕事に関わる生活時間の変化―全体的傾向/3 各領域別にみた生活時間の変化/4 大学教員間の生活時間の違い/おわりに
10章 給与・収入 天野 智水
はじめに/1 大学教員収入に関する変化概観/2 総収入の異なるグループ間の特性比較/3 給与の規定要因/まとめ
11章 ストレス 西本 裕輝
はじめに/1 ストレスは増しているか/2 ストレスの規定要因分析/3 ストレスの規定要因の経年比較/まとめ
第III部 学問的生産性と評価
12章 研究生産性 大膳 司
はじめに/1 研究業績量の時間別・専門分野別変化/2 研究論文数と規定要因との関連性/3 研究論文数の規定要因/まとめ
13章 研究と教育の葛藤 福留 東土
はじめに/1 教育志向と研究志向/2 教育活動と研究活動の実態/3 大学教員の帰属意識の変化/4 大学院での養成過程/おわりに
14章 評価 村澤 昌崇
はじめに/1 評価の浸透状況/2 評価のインパクト/おわりに
第W部 社会への影響
15章 国際化 黄 福涛
はじめに/1 国際的な学術活動に関わっている程度/2 所属大学における国際活動に関わっている程度/3 国際交流に関する意見/おわりに―結論と今後の課題
16章 高等教育と社会 山崎 博敏
はじめに―1990年代以降の社会変化と高等教育/1 高等教育へのアクセス/2 教育・研究・社会サービスの機能に対する認識/3 国立大学の法人化と管理運営/4 まとめ―社会の中での大学人の役割
終章 大学教授職の展望 有本 章
はじめに/1 本書の概括/2 大学教授職の生理と病理/3 大学教授職の展望―専門職としての大学教員の資質・能力/まとめ―結論
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