玉川大学出版部の本


<高等教育シリーズ126>
日本の高等教育政策 −決定のメカニズム−

T. J. ペンペル(カリフォルニア大学教授)著
橋本鉱市(東北大学助教授)訳

A5判上製・248頁
定価 :4,725円(税込)
発行年月 :2004年6月
ISBN :ISBN4-472-40307-2 C3037
ジャンル :高等教育

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戦後の様々な状況下で、政治的に重要な高等教育政策はいかに策定され、いかなる政治的・教育的結果をもたらしたのか。詳細な分析から、政策形成を「陣営対立型」「漸増主義型」「圧力団体型」の三つのパターンに分類して、日本の高等教育の政策決定過程を分析する。その後の日本の政治・政策研究に影響を与えた先駆的研究。

主な目次

 日本語版への序文
  謝辞
1章 はじめに
2章 分析の枠組み
3章 問題の本質
  戦前期の高等教育
    国家によるコントロール
    制度的な多様性
    エリート主義
  占領期の高等教育
    非軍事化
    民主化
    「逆コース」
4章 政治構造の本質
  二極化と覇権的多元主義
  官僚支配
  諮問機関
  民間団体の地位低下
    立法過程と国会
    省令と通達
  革新陣営のジレンマ
5章 陣営対立型の政策形成-大学の管理運営
  一九五二〜五四年の対立
  一九六〇〜六三年の成果
  一九六八〜六九年の政治闘争
6章 漸増主義型の政策形成-入学定員の拡大
  入学定員拡大の間接的方策
    大学の設置認可
    骨抜きにされた最低基準
    財政政策
  政府の学生数拡大政策の帰結
    教育条件の悪化
    社会階層の格差
  拡大を支える価値観
7章 圧力団体型の政治形成-高等教育の多様化と専門化
  大企業の要求
  教育機関の多様化
  教育内容の専門化
8章 結 論

  注
  訳者あとがき

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