玉川大学出版部の本


<高等教育シリーズ117>
大学院教育の国際比較

B. R. クラーク(カリフォルニア大学ロサンゼルス校名誉教授)著
有本章(広島大学高等教育研究開発センター教授)監訳

A5判上製・344頁
定価 :4,935円(税込)
発行年月 :2002年11月
ISBN :ISBN4-472-40277-7 C3037
ジャンル :高等教育

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知的資源を生産する場としての大学・大学院の重要性は今後いっそう増していくであろう。知識生産、研究訓練の場では今、何が起きているのか、研究活動の最前線をより充実したものとするためには、研究を教育やカリキュラムとどう結びつければよいのか。日英米独仏の大学院を歴史的、比較的に考察することから明らかにする。

主な目次

 献辞
  日本語版への序文
  謝辞
  序論
第一部 上級教育と研究組織の優れた国家形態
  1章 ドイツ連邦共和国-フンボルト計画の変遷
    一節 フンボルト的態度の制度上の定義
    二節 二〇世紀の苦悩
    三節 研究所大学-要約
  2章 イギリス-小さな世界、学寮の世界
    一節 排他的な基盤
    二節 伝統の国家化
    三節 イギリス的文脈における研究訓練
    四節 学寮大学-要約
  3章 フランス-大学の従属
    一節 国家事業の発展
    二節 大学と研究センターの現代的複合体
    三節 アカデミー大学-要約
  4章 アメリカ-競争的な大学院
    一節 垂直的大学の出現
    二節 民間のパトロンによる支援と政府資金
    三節 研究の制度化
    四節 大学院教育の制度的分化
    五節 大学院学科大学-要約
  5章 日本-産業への流出
    一節 大学院教育の制約
    二節 資金提供の官僚的基盤
    三節 専門分野による違い
    四節 応用大学-要約
第二部 研究-教育-学修の連結
  6章 断片化の力
    一節 研究漂流
    二節 教育漂流
    三節 政府と産業界の利害関心
    四節 連結の否定
  7章 統合の条件
    一節 各国の高等教育システムにおける権利付与の条件
    二節 大学内部における組織編成の条件
    三節 基本単位における実行の条件
    四節 連結の重要性
  8章 探求の場
    一節 大学複合体の中枢としての探求
    二節 避けられない複雑化と矛盾
    三節 研究と教育の本質的な両立性
  注
  参考文献
  索引
  訳者あとがき

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