玉川大学出版部の本


科学計量学の挑戦 −コミュニケーションの自己組織化−

L.ライデスドルフ(アムステルダム大学主任講師)著
藤垣裕子・林隆之・富澤宏之・平川秀幸・調麻佐志・牧野淳一郎訳

A5判上製・308頁
定価 :5,250円(税込)
発行年月 :2001年1月
ISBN :ISBN4-472-40151-7 C3040
ジャンル :自然科学

科学研究論文の単語、引用関係等の統計値を分析して、科学研究、科学知識の産出の本質に迫ろうとする刺激的著作。1970年代以降の科学論の潮流をレビューし、科学哲学、科学社会学、ルーマンのコミュニケーション理論、情報理論、確率論を駆使して、知識の自己組織化を描きだす科学的コミュニケーションのダイナミクス。
村上陽一郎氏推薦
ポスト・クーン科学論の多種多様な方法論を、質・量両面にわたって幅広く統合する新たな理論的視点と、精密な経験的ツールを提供している意欲的な書。科学論のみならず、科学技術政策や社会システム論に関心のある人々に広く薦めたい。

主な目次

訳者の序
日本語版への序

第 1章 科学計量学と科学論
第I部 科学計量学の理論的展望
第 2章 科学計量学と科学社会学
第 3章 科学の知識編成
第 4章 テキストデータの方法論的優位性
第 5章 科学論文の全文分析
第 6章 単語出現の情報理論的分析へ向けて
第II部 情報理論を用いた方法論的研究
第 7章 静的モデル
第 8章 科学発展のダイナミクスのモデル化
第 9章 ネットワーク・データの静的および動的分析
第10章 科学と技術のネットワークの不可逆性
第III部 コミュニケーション、確率論的エントロピー、自己組織化
第11章 EEC政策の論文生産システムへのインパクト
第12章 知識表現、ベイズ的推論、経験科学論
第13章 科学的コミュニケーションの数理社会学の可能性
本書の数学的表現に関する補足
引用文献
その他の参考図書
索引

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