玉川大学出版部の本


<高等教育シリーズ114>
メール私語の登場 −大学授業の生態誌3−

島田博司(甲南女子大学助教授)著

四六判並製・260頁
定価 :2,520円(税込)
発行年月 :2002年4月
ISBN :ISBN4-472-30263-2 C3037
ジャンル :高等教育

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一時は私語がうるさくて成り立たないといわれた大学授業も、いまや静寂に包まれている。学生が、携帯電話を使い「メール私語」をしているからだが、「うるさくないのだから、迷惑をかけていない」という言い分が多い。「無語」「避語」「メール私語」という私語の変容プロセスをたどりながら、大学授業のあるべき姿を問う。

主な目次

プロローグ

I章 私語変容論
  1 一九九〇年前後に起きたこと
  2 私語とはなにか
  3 私語忌避の文脈の変容
  4 授業と私語
  5 現代的大学授業の創造へ

II章 人間関係からみた私語
  1 人間関係への着目
  2 「私語する人間関係」の実態
  3 海外教育体験と私語
  4 自己への配慮・他者への配慮

III章 私語を授業する
  1 「学習成果の共有化」の試み
  2 書評にみる学生の反応
  3 「この授業を受けて学んだこと」より
  4 「学習成果の共有化」のゆくえ

IV章 学生の発言行動-私語から無語へ
  1 キャンパスのしらじらしさ
  2 「やさしさの精神病理」が語るもの
  3 発言行動の実態
  4 情報アクセスの手段としての発言

V章 無語研究序説
  1 「もう一つのシゴ」の登場
  2 私語の現代化
  3 無語の考察
  4 授業改革に向けて

VI章 避語ショックの時代
  1 私語の進化
  2 謎めく避語
  3 イジメとの関連性
  4 求められる危機管理の発想
  5 避語が大学にやってくる?

VII章 メール私語の登場
  1 私語のIT化
  2 メール私語の実態
  3 ケータイが私語を変える

エピローグ

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