<高等教育シリーズ108>
大学改革のゆくえ −模倣から創造へ− |
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天野郁夫(国立学校財務センター教授)著
四六判上・232頁
定価 |
:2,520円(税込) |
発行年月 |
:2001年7月 |
ISBN |
:ISBN4-472-30260-8 C3037 |
ジャンル |
:高等教育 |
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日本の大学における1990年代の「改革の10年」は、アメリカの大学を模倣する形で急激な改革を推進してきた。先駆者アメリカに理想をみて学ぶ必要は大いにあるが、それだけでなく日本の現実をふまえた新しい大学像を創造すべき段階にきているのではないか。新世紀を迎えた日本の高等教育、その明日を読み解く。 |
主な目次
はしがき
I章 再び「教育革命」を
1 軽視された教育
2 不幸な学生たち
3 学力の維持装置の変化
4 大学教育の揺らぎ
5 片仮名まじりの教育改革
6 教育改革の見直し
7 新しい課題の出現
8 さらなる「教育革命」へ
II章 大学の学力問題
1 アメリカの学力問題
2 日本のの学力問題
3 入学者選抜という装置
4 新しい装置を求めて
5 入学前・入学後
6 カリキュラム改革と少子化
7 多様で総合的な対応を
III章 大学評価を考える
1 評価機構の発足
2 アメリカの大学評価
3 イギリスの評価システム
4 信頼・市場・説明責任
5 教育の評価
6 研究と教育の間
7 教育の重要性
8 主体的な評価システムを
IV章 大学と地域の交流
1 地域と大学の半世紀
2 キーワードとしての交流
3 国立七大学の調査
4 交流要請への対応
5 双方向化する交流
6 パーティシペーションの問題
7 交流促進への課題
V章 短期大学の危機
1 短期大学の不幸
2 時代の風を受けて
3 新しい状況の出現
4 吹きはじめた逆風
5 危機のなかの模索
6 新しい時代の風
7 短期大学の新しい使命
8 ユニバーサル化のなかで
VI章 研究大学のゆくえ
1 高等教育システムの構造
2 エリート型大学の危機
3 日本の研究大学
4 講座制の意味
5 貧困化する研究大学
6 教育機能の弱体化
7 研究大学の重要化
8 本格的な検討の必要性
VII章 大学の新世紀へ
1 ウェーバーとアメリカの大学
2 大学のグローバル化
3 ドイツ・モデルとアメリカ・モデル
4 戦後の大学改革
5 「知の企業体」化する大学
6 アカデミック・プロフェッション
7 問われる大学教員 |
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