金田一春彦著作集 第九巻 論文拾遺 |
「補忘記の研究、続貂」(1942)「移りゆく東京アクセント」(同) そしてプリント私家版として発表した「埼玉県下に分布する特殊アクセントの考察」(1948) など、単行本未収録のものを中心に二十編の論文を収めた。少壮学者として取り組んだアクセントの史的研究、方言論から「朗読源氏物語」(1986) まで、日本語研究半世紀の思索の跡 |
主な目次
I
補忘記の研究、続貂
移りゆく東京アクセント
東京語アクセントの再検討
日本四声古義
日本語のアクセントから中国唐時代の四声値を推定する
II
平曲の音声
音韻史資料としての真言声明
契沖の仮名遣書所載の国語アクセント
類聚名義抄和訓に施されたる声符に就て
金光明最勝王経音義に見える一種の万葉仮名遣について
平声軽の声点について
III
国語アクセント史の研究が何に役立つか
古代アクセントから近代アクセントへ
国語のアクセントの時代的変遷
去声点ではじまる語彙について
IV
現代諸方言の比較から観た平安朝アクセント
奈良・平安・室町時代の日本語を再現する
朗読 源氏物語解説
平家語釈僻案抄
V
埼玉県下に分布する特殊アクセントの考察
後記 |
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