金田一春彦著作集 第五巻 国語学編五 |
真言宗の声明『四座講式』から鎌倉時代のアクセントを再現した画期的労作。著者の博士論文である。「私は…いろいろつついてみたが、やはりアクセントの史的研究が一番おもしろい。性にも合っているようだ。それで、二、三年前から……じっくりこの研究に身を入れてみようと考えた。これは、その方面の試作第一号である。」 |
主な目次
四座講式の研究
第一編 アクセント史の資料としての『四座講式』
第一章 序説
第二章 <四座講式>とは何か
第三章 <四座講式>と国語のアクセント
第二編 『四座講式』の墨譜とその音価
第一章 真言声明の流派について
第二章 『四座講式』の諸譜本とその関係
第三章 <四座講式>の音楽的性格
第四章 大慈院本『四座講式』とその墨譜
第五章 アクセント史資料としての<四座講式>の譜本
第三編 『四座講式』で墨譜を施されている語彙総覧
第一章 総説
第二章 各説
第四編 『四座講式』によって推定される鎌倉時代のアクセント
第一章 総説
第二章 名詞のアクセント
第三章 動詞のアクセント
第四章 形容詞のアクセント
第五章 副詞その他の自立語のアクセント
第六章 助詞のアクセント
第七章 助動詞のアクセント
第八章 『四座講式』のアクセント総括
付録
〔一〕元禄版による<四座講式>の本文
〔二〕『涅槃講式』の本文の補遺
〔三〕諸本語彙校異
〔四〕諸本墨譜対照表
〔五〕諸本墨譜校異抄
〔六〕諸本曲節注記対照表
〔七〕諸本字配り対照表
〔八〕楽譜集
後記 |
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