建長寺の柱
鎌倉五山の第一位にあたる建長寺はとても格式が高く、関東にある500あまりある臨済宗(りんざいしゅう)のお寺の頂点に立っています。中国から招いた高僧渓道隆(らんけいどうりゅう)のために、執権(しっけん)の北条時頼が作りました。今でも多くの僧侶が座禅をはじめ修行にはげんでいます。このお寺の見どころはたくさんありますが、ここでは礎盤(そばん)について説明します。
山門やお堂の柱を見ると、一番下に礎盤というそろばんの玉のようなものがあります。木だったり石だったりしますが、山門のものは木で出来ていますね・・・礎盤は鎌倉時代の禅宗(ぜんしゅう=臨済宗などの禅を修行の方法にしている宗派)のお寺に多く見られる物ですが、地震の時には大きな働きをします。直せつ柱が地中に入っていないので、大きな揺れがあっても、建物自体がすべって動くのでこわれにくいのです。鎌倉には大きな地震が何度もありました。
多数の死者が出た地震もあります。また建物が大きくこわれたこともあります。そうしたことから生み出された知恵ともいえますね・・
参考 由比ヶ浜の調査