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聖ニコラウス |
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ロシア・イコン、ノヴゴロド派 16世紀 板、テンペラ 97.0cm×74.0cm |
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聖ニコラウスの生涯については、ヤコブス・デ・ウォラギネの『黄金伝説』に、さまざまな伝説が記されており、その中の一話に次のようなものがある。「ある貧しい人に娘が3人あった。困窮のあげくに春をひさがねばならなくなった時、ニコラウスは金塊を布に包んで、夜ひそかにその娘たちの家に窓から投げ込み、これを助けたという」。この伝説から、キリスト降誕祭に子供たちに贈り物をするサンタクロースとして知られるようになった。ほかにも、海上の救難や大飢謹の救助,無実の死刑囚を救った伝説などが伝えられている。これらのことから、14救難聖人のひとりに数えられ、船乗り、パン職、仕立て屋、織工、肉屋、公証人、弁護士、学生、処女、子供などの守護者として人気が高く、それだけ聖ニコラウスを描いたイコンの数は多いといわれている。 |
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