玉川の菌類

大学内の菌類相を調べるのと同時に、菌類資源ライブラリー構築を開始するために、1999年5月から9月にかけて、玉川学園敷地の道路脇、 林内、農場などで採集した土壌、落葉などから合計1072株の糸状菌を分離した。このうち542株を仮同定した結果、もっとも頻度が高く出現したのはPenicillium属で計101株、ついでAcremonium属の65株、Coelomycetesの44株、Paecilomyces属の40株、Trichoderma属の34株と続いた。その菌類相の特徴は、南方系と北方系の形質が入り乱れていること、森林に多い菌類が多く認められること、昆虫病原菌が多いことなどである。

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