新規骨格の代謝産物,TMC-151,TMC-154,TMC-171の生産は“Gliocladium roseum”グループに特異的である
奥田 徹・河野 順*・岸 登*・浅井康行*・西尾真樹*・小松原三郎* *田辺製薬(株)創薬研究所
Mycoscience 41: 239-253, 2000
新規骨格の菌類代謝産物,TMC-151,TMC-154およびTMC-171シリーズの抗生物質の生産はGliocladium catenulatum,Clonostachys rosea (G. roseum)および近縁の菌株に限定されていた.調べた他の類縁属や種には生産性が認められなかった.これらの化合物の生産パターンと形態に相関性があった.TMC-151系統は舟形ないし腎臓形の分生子を形成するC. roseaか灰緑色のG. catenulatumによって生産され,TMC-154および171系統の化合物はより生育が遅くより左右対称の分生子を形成するGliocladium roseumに近縁の菌株が生産した.
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2001/07/19
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