OECDにおける生物資源機関の議論が最終段階に
−これまでの経緯のスケッチ−
奥田 徹・炭田精造* *バイオインダストリー協会
バイオサイエンスとインダストリー 59: 204-206, 2000
数年来OECDで議論してきた生物資源機関(BRC)に関する答申がまもなく完成する。そもそもこの議論を提言したのは日本であった。去る1999年2月17〜18日に、科学技術基盤の整備に関するOECDワークショップが東京で開催され、これに13カ国+ECが参加した。OECDではこの作業のためにタスクフォースが組織された。その時点での内容は、1)BRCの持続性確保、2)生物資源のアクセスと分譲、3)国際連携、4)品質と効率の向上、5)教育・訓練と研究、に関するもので、いずれも、来るべきポスト・ゲノムおよびIT時代に呼応し、生物多様性条約に則し、環境と安全性も鑑みた上で生物資源の利用を行うために必須の条項であった。これに基づき、これまでパリ、ブリスベン(オーストラリア)、東京などで専門家によるタスクフォース会合が積み重ねられてきた。タスクフォースの使命は親委員会であるバイオテクノロジー部会(WPB)への勧告のための報告書を作成することにあった。
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2001/07/19
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