新時代型生物資源機関のイメージが強調される

第9回国際カルチャー・コレクション学会から

奥田 徹・炭田精造*  *バイオインダストリー協会

バイオサイエンスとインダストリー 58: 815-817, 2000

    カルチャー・コレクション(CC)は、これまで重要だが目立たない縁の下の力持ち的役割を果たしてきた。ところが、オーストラリア(ブリスベン)で開催された第9回国際カルチャー・コレクション学会(ICCC-9)は、このイメージが新世紀に向けて様変わりしつつあるという印象を与えた。1)ゲノム科学の時代、2)インターネットに代表される情報技術の急速な発展、3)遺伝資源の重要性、生物多様性条約のアクセス規制の時代、の到来という潮流への対応である。一昔前までは常識と思われていたことが、急激に変化し、新たな常識が生まれてくる。そういう時代を実感させる会議であった。

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Last update on 2001/07/19
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