平成15年度からの3年間の全体テーマ『他者』
平成15年度より3年間の全体テーマを「他者」とし、各部門においてこの主題に沿った研究活動を行なっています。
各研究部門別の研究活動内容は下記のとおりです。
各研究部門別研究活動
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哲学思想研究部門 |
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他者についての哲学的、倫理学的、宗教学的研究を行ないます。特に、哲学者レヴィナスがそれまでの西洋思想 の中心を占めてきた同一的思考に対して「顔」に象徴される他者の異質性を指摘したこともあり、「他者」は哲学、倫理学、宗教において問題化してきています。文化多元主義、他者との共存、他者認識、神の他者性の問題などを従来の研究を踏まえつつ新しい視点を模索し、研究を行ないます。 |
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文学・芸術研究部門 |
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文学・芸術の領域においては、具体的にどのような形で「他者」ないしは「他なるもの」が存在するのか。そしてそれに対比される「自己」とはどのように具現化されてきたのか。その探求を通して、所謂、文芸学ないしは芸術学における重要課題の一つである作品と人間、あるいは社会との有機的繋がりを考究していき ます。 |
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歴史文化研究部門 |
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他者の問題を歴史・文化の視点から研究していきます。特に社会的アウトサイダーの問題を様々な仕方で取り上 げていきます。ドイツ社会におけるユダヤ人の問題をはじめとして、「初期ハーヴァード・カレッジの先住民教育」、江戸時代の狩野派の外で絵師として生きる 道を選んだ人々を対象とする「他者の問題−正統と異端」などが研究課題です。 |
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