グループ分けを効率よくするコツ
参加者どうしが声をかけやすくするコツ:
教師/研修のインストラクターは、児童・生徒・参加者に、以下のように呼びかけ、参加者全員にとって居心地の良い環境をつくろうとしていることを伝えま
す。
- 1人1人が面白いカードを持っています。このカードは、○枚で1セットになっています。
- 自分と同じ生き物・植物(物語編なら物語)のカードの人とグループを作ります。
- 今日は、いつもより、少し勇気を出してみましょう。自分のカードが何かわからない時は、勇気を出して、近くの人に「これ、
何?」と聞いてみましょう。
- わからなくて困っている様子の人、聞きたいのだけど、なかなか声をかけられなさそうな人を見たら、積極的に助けてあげま
しょ
う。
- 同じグループを見つけたら、着席してください。
時間を最短にするコツ:
まずは、「同じグループを見つけたら、着席しましょう!」と、グループごとに迅速に着席できるように呼びかけます。この時、「最後まで、グループを見つけ
られなかったところから、発表してもらいます」と一言入れると、あちこちで着席し始めます。早くに着席したグループには、メンバー1人1人が持っている
カードの繋がりや、その生き物/植物の名前(物語編なら、物語のタイトル)を考えさせます。早くに答がわかったグループには、そのカードの生き物/植物
(物語編なら物語)と、出逢った時のことやエピソードを1人づつ話し合わせておきます。
グループ分けが完了したら:
全てのグループが、ある程度、話すことができたら、チャイムや心地いい音のでるものや合図(開始前に参加者と注目する時の合図を決めておいてください)で
時間終了を告げます。きっと、盛り上がって、話足りなさそうにしている人達もいるでしょう。それは、お互いに関心を持ちあって、話すことがあるというサイ
ンです。でも、「みんな、盛り上がっていたの、よく伝わってきましたよ!まだ、話し足りない人もいますね。でも、続きの話は、休み時間にしましょう。」
と、マネジメント・スキルを使って、本来の学習に入っていきましょう。
もし、時間に余裕があるのであれば、教師/インストラクターの手元に残っているカードをシャッフルしてから1枚カードを引き、グループを指名して、いくつ
かのグループに「そのグループの中で一番面白かったエピソード」などを発表してもらいます。
共生や異文化理解を目的にした授業や活動などに、このようなグループ分けをすると、参加者達にとって居心地の良い(発言しやすい、ありのままの自分をさら
けだせる)環境をつくることができます。もちろん、「生き物・植物編1」は、小学校3-4年生の学習に登場する生き物や植物を取り上げているので、それら
の生き物・植物を学ぶ前のウォーミング・アップとして活用することもできます。