ライマー・オルレーロフ先生が
、2016年2月「ベルリン・バロック・ゾリステン with 神尾真由子 &
ジョナサン・ケリー」のコンサートで東京にいらっしゃいました。お忙しい中、玉川の児童・生徒・学生のためにメッセージをくださいました。
ライマー先生は、ベルリンフィル内のアンサンブルグループの1つである「バロックゾリステン」設立メンバーでもあり、 「Concerto
Melante」のリーダーです。バロック音楽の専門家で、カラヤン・アカデミーやナショナル・ユース・オーケストラ(ライマーさんも若い頃にメンバー)
でも教えています。また、
バロック時代を専門とする音楽学者として、ヴィヴァルディと同じくらい有名だったにもかかわらず、忘れられてしまったイタリアのドメニコ・ガッロの楽譜を
発見して蘇らせた功績をお持ちです。今回のサントリーホールでのコンサート・プログラムでも「父や兄ほど有名ではないカール・フィリップ・エマニュエル・
バッハ」をあえて入れ、彼の価値を伝えようとする教育的意図を盛り込まれていました(日本の音楽エイジェントは日本人は有名な曲の方が来るからと有名な曲
だ
けにするよう言われたそうですが、そこは譲らなかったそうです)。ご本人曰く、「バロック音楽の親善大使」として、バロック音楽を忘れられないようにした
い、またドメニコ・ガッロのように聞かれなくなると忘れられてしまう素晴らしい作曲家や音楽を現代に受け継いでいく「ミッションを感じている」そうです。
更に、古典から学べることなどを音楽だけでなく、演奏にはその人の人生の豊かさがあらわれることなどについて、アマデウスさんと同じように若い人達に伝え
ていきたいそうです。