新たな発見!
平成10年12月11日
旧河道の発掘が進んでいました.また,当時の地震の跡や火事のあとも見ることが出来ました.
旧河道(2100年前)を歩く調査員のオバサン.土の壁は遺物を残しておくためのもの.
土の上に横たわっているのは「木」です.何の木でしょう?
今でも底から水が湧いてきます.
2100年前の川の縁から川底の様子を見る現代の原始人・・・・
河は長い間に土砂を堆積させています.これを見れば何時の時代に何があったか分かるのです.
レンズ状に白いのは富士山の火山灰です(2箇所).ということはこの河に2度火山灰が流れて
きた噴火があったことをあらわしています.(左上)
左の黒っぽいのがワラ製品の出土状態です(右の白いのは現代の袋)
農具????だとしたら(鍬)です.
左上の現代の杭と変わらない素材で作った当時の『堰』(せき)※角材になっています.
鹿の角・・・立派です.人間の食べたあとでしょう.
角度をかえて見ましょう.大きい鹿ですね.
木の枝です.こんなものも流れてきたんです.
こちらは,河縁の土器の捨て場.おびただしい数の土器片です.(ほとんど須和田式土器です)
大地震で壊れた住居のあと.右側に落ちているのは古い住居.この写真では分かりにくいのですが,
地震のあとに左側に作り直しています.逞しい!
地震による「液状化」で出てきた下の砂層(黒い帯状の部分)
火事のあと.黒い部分は壁.内側に倒れ込んでいます.中にいた人はどうなったのでしょう?
謎の穴(土坑)石や土器がつまっています.何に使われたかわかりません?
謎の土坑を調査する人.こうした精密な調査と記録が考古学の基本です
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