釈迦堂の切り通し
釈迦堂の切り通しは、鎌倉でただ一つのトンネル構造の切り通しです。ここでの見どころは二つあります。一つは周りの地形です。高い崖に囲まれている釈迦堂は敵が攻めにくいという鎌倉の地形をよくあらわしています。
もう一つは切り通しの内部にある「つめあと」のような規則的な掘り跡です。釈迦堂切り通しは鎌倉の町の中をつなぐ切り通しで、他の切り通しのように鎌倉の外と中を結ぶ切り通しではありませんでしたが、かなりの大工事で多くの人がこの切り通し工事にかかわったことが分かります。
鎌倉七切り通しとは極楽寺坂/大仏坂/化粧/亀ケ谷坂/巨福呂坂/朝比奈切/名越坂のことですが、実際には他にもあったと言われています。ちなみに釈迦堂切り通しは七切り通しには含まれてはいません。それは前に書いたように鎌倉の町中にある切り通しだからです。