玉川学園CHatNetセンター 佐々木 譲
日本の渓流には氷河期に川に取り残された魚がすんでいます.専門家はそれらの魚を「陸封魚」(りくふうぎょ)とよんでいます.おもにマス科の魚で「いわな」「やまめ」「あまご」「にじます」が代表的な魚です.どの魚も透き通ったきれいな川にすんでいます.川は下流に行くほどよごれていますから,こうした魚達は川のもっとも上流にすんでいます.そうした場所を渓流(けいりゅう)といいます.
このページでは,そうした渓流にすむ魚や,その魚達がエサにしている川虫を観察してみました.皆さんもお絵書きをしながら魚や虫のとくちょうを知ってください.
それぞれの魚のちがいが分かりますか?
それぞれのお魚の絵をクリックすると「ぬりえのページ」にいきます.
虫の絵をクリックするとお絵書きページに行きます.ここに出てくる虫たちは全て幼虫です.ふだんは石の裏にすんでいます.渓流に魚たちのエサになります.
まず,渓流の観察は流れがきついので「足をすべらせない」ように注意しよう.
1.石を静かに動かすとウラがわに小さい石がイッパイついていることがあります.これは川虫の巣です.口からはいた糸で小石をつなぎ合わせてトンネルを作っています.このなかに川虫がいます.
2.巣を作らない川虫もいます.やはり石のウラがわを見ると,上の絵のような小さな虫が逃げ回っています.指先やピンセットでとってコップの中へ入れて見てみましょう.
観察し終えたら虫たちは逃がしてあげましょう.お家へ持って帰ってもエサがないし,きれいな水もないので死んでしまいます.水道の水には塩素(えんそ)という薬が入っているのでこれもだめなのです.渓流にすむ虫たちは渓流でなければ生きていけません.