竹田城(但馬・竹田)※兵庫県朝来市和田山町竹田
玉川大学・玉川学園
「天空の城」と呼ばれる竹田城は瀬戸内海と日本海を結ぶ街道の要衝として、室町時代に山名持豊によって作られました。その後豊臣秀吉に攻略され弟の羽柴秀長を経て赤松廣秀が城主となり、さらに徳川家康によって廃城にされるまで山の上にその偉容を誇っていました。おそらく土地の人たちの気持ちもあるのでしょう、俗っぽい観光化が一切なされていません。それに急峻な山上にあるということもあってか、余計な手が全く入っていません。特に石垣の保存状態がよいため当時の面影を色濃く残しています。何よりも天守閣跡からのながめは素晴らしく、足下に広がる竹田の盆地や街道、流れる川や周囲を取り巻く山々が360度の大パノラマで迫ってきます。山城の立地条件を絵に描いたような素晴らしい城跡でした。世界遺産にも匹敵するようなこの城跡を、まわりの環境とともに末永く保存していただきたいと願わずにいられません。
写真をクリックすれば大きい写真を見ることができます.
教材ライブラリー,トップページに戻る
資料製作・著作 多賀譲治
(注意)これらの写真は学校の学習で使う限りは自由に使用できます.本への掲載やWebへの掲載,営業を目的として使用する場合は著作者の許可を必要とします.お問い合わせは・・