苗を育てる

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玉川大学・玉川学園 

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お米の種,つまり種籾は良く 熟して,病気にかかっていない種子を選びます。種籾用に特別に栽培しています。

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良い種籾を選ぶために、塩 水選(塩比重1.10)をします。 この時、浮いてしまう籾は種籾としては使いません。

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良い種を選んだ後は、種籾 に着いている病原菌を殺菌 するために消毒をします。

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種籾は催芽器を使って32℃で催芽させます。籾の外に白色の部分(ハト胸状)がみられたら播種箱に播きます。

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ハト胸状に発芽した種籾と 横断面。黄色く見えるのが 発芽している芽です。

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播種箱の用意をします。 土は苗作り用に肥料などが調整されている土が販売されていますので購入して使います。

 

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農家などで使う播種箱は田 植機専用の箱を使いますが、ここでは少し大型の播種箱 を使います。催芽種子を播いたら、種が見えない程度に土を被せます。

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発芽した状態です。

 

 

 

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苗が育った状態です。苗は 普通、葉が3,4枚(中苗)に なった頃に田植えをします。

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この状態が中苗の状態です。 苗の種類は乳苗、稚苗、中苗 、成苗などがあります。

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育苗はビニールハウスやト ンネルなどで、昼間の温度が30℃をこさないように、夜の温度が10℃以下にらないように管理しす。育苗期間は30日程度です。

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田植えをして60日ぐらいすると鞘の中で穂を作る準備が始まります。この時期を 「幼穂形成期」と呼びます。 写真はその状態を示しています。穂が完成して出穂までには約30日程度かかります。

この示す方法はイネの生育観察や実験用の手植え苗を作るのに行う手順です。農家の苗作りと基本的には同じ手順ですが、農家は田植機で移植をしますので田植機に適した苗を作りします。最近では苗作りを専門にしているところがあり、農家はそこから必要な量の苗を買って田植えをしていることもあります。また、田植えやその後の管理も請け負ってくれる会社などもあります。


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資料提供 片岡 勝美

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