チューナー

SONY ST−S333ESA

ESシリーズらしい頑強な作り
しっかりしたアンテナに接続すれば極めてローノイズな音質を得ることが可能

 困難を極める評論といえばチューナーの評論であろう。アンテナの向きやその設置場所の電波状態等、機器そのものより、外部的要因によって、音質が左右されがちであるからである。作者の家の近辺の電波状態も日を追って悪くなってきている。かつては、テレビ用の共用アンテナでさえ十分な音質が得られたが、今では、専用の屋外アンテナを使用しても時々雑音が入る。いよいよ5素子から7素子のものにしなければならないのかと思う今日このごろである。

 機器の性能については、以前使っていたバリコン式の物に比べて格段に選択度とS/N比が向上した。雑音の入りも少なくなり、歌謡曲の録音であれば、これで十分である。又、ノブによるチューニングも可能であるため、バリコンチューナーを使っていた作者には、ありがたいものである。
 構造は、頑丈そのもので、天板をはじめ、すべての部分において鉄板が使われており、どこを押してもへこみひとつ起こらない。
 優れたチューナーではあるが、それを生かすか殺すかは、アンテナの向きや設置場所によるであろう。

スペック


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